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獣医師の独り言

07年4月に大阪、箕面で往診専門の獣医師として開業しました、と言っても若くはないです、遅れてきた獣医師ですから。 そんな私が日々の診療でのあれこれを日記に綴って書いてみました。

ネコの慢性腎不全 

ネコの特に中年以降になり易い疾病です。
Felv(猫白血病ウイルス)感染症、FIP(猫伝染性腹膜炎)なんかが引き金になることが多いです。
腎臓にはネフロンと言う組織が数多くあり、送られてきた血液をろ過しています、必要なものとそうでない物を振り分けています。
蛋白質を取り入れると体内で尿素窒素(BUN)と言われる毒素を出します、腎臓が正常ならちゃんと振り分けて尿として出て行きます。
ところがネフロンが壊れていて振り分けが出来ないとその毒素が再び血液の中に流れてしまいます。

ネコを飼ってらっしゃる方はよく耳にすると思いますが、検査結果でBUNとかCre(クレアチニン)なんて書いてありますよね、BUN(正常値15~40)Cre(正常値0.6~1.6)
腎不全の子ならBUNが100オーバーとかCreが6とか7くらいになる子もいます。
そしたらどうしてあげれば治るんでしょうか?
はっきり言ってこれは治りません!
悪くなるスピードを遅くして上げることしか出来ません。

腎臓の中にたくさんあるネフロンと言う組織の全体数の70%くらい壊れると数字として現れると言われています。
残った30%くらいのネフロンで一生懸命100の仕事をしようとして無理をしているんですね。
どんな治療でも壊れたネフロンは元に戻りません。

やはり中年になると一年に一回はワクチンの時にでも血液検査を受けることをすすめます。
又、ワクチンの時に体重を計りますよね、昨年と比べて体重がガタッと落ちていると要注意です。

慢性腎不全の診断が下ればあとは輸液、つまり点滴ですね、これも検査の数値によって頻度を決めます、一週間に一回とか二回とか毎日必要ですとか、もっとひどい時には入院して血管からの輸液が必要ですとか、いろいろです。
それと体の中の毒素をウンチと共に出してあげる為に活性炭を飲ませたり、高血圧になってる場合が多いので降圧剤の内服や、貧血がひどくなるとホルモンの注射なんかが必要です。


なんにしてもかかってしまうと大変です、やはり早期発見、早期治療です。

なんとなく内の子は検査がのびのびになります、反省です
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人の足の匂いってとても気になります
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お父さん、写真取る時はもっとバックを気にしてよ!
ゴミの容器が写るでしょ!!
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体重 

犬の体重、特に1才までの子に関してどうもみなさん勘違いしてる方が多い気がします。

犬で1才と言うと人間では17歳くらいですね、と言うことはほぼ大人の体です。
それまではがんばって体を作る時期なんです、そんな時に、はい、何グラムの食事です!では足りない子では大変です。
脳ミソや内臓がどんどん発達して行く時期に食事の量を制限していると極端に言うと頭の悪い内臓の丈夫じゃない子を作っている事になってしまっています。

結論から言うと犬の1才までは基本的に食べ放題です
食器に入れた食事 ぺロット食べてあっと言う間になくなったらすぐに追加してあげて下さい。
何度でもあげて下さい、食べ過ぎてもどしてもいいです、それも又食べます、人間的には汚いって言う感覚ですが、大丈夫です、少し消化されているのでなお結構です。

ミニチュアなんとかなんて種類の子ですと、小さく育ててって思いますが、大きさなんて親の遺伝で全部決まっています、抵抗しても無駄です。
ペットショップではお店にいる間に食べさせ過ぎて下痢でもされたらたいへんです、少し控えめに与えています。
少しの食事で小さい子になるって言うことはつまり栄養失調の子を作っていることになるんです。

少々大きくても頭の良い内臓の丈夫な子に育ったら万々歳じゃないですか。
人間で小学校や中学でダイエットって必要でしょうか?
一才までの子、今日からはたっぷり食べさせてもらって下さい。
ダイエットは1才半くらいから考えてあげて下さい、それで充分です。

内の子たちの食事の元!(実はメーカーから送ってもらうサンプルなんです、役得ですかね)
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丹波の篠山に行ってきました、ここの栗がうまかった。
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市役所の横のこの和菓子やさん、大福が抜群です。
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老齢犬、痴呆、介護 

痴呆になる子最近多くなっています、と言うのも昔はそれまでに亡くなってましたから。
今は医学の進歩で長生きするようになって来たので小型犬で15歳とか、17歳なんて時々聞きますし、大型犬でも13歳くらいの子もいますものねぇ。
それで痴呆になる子も増えました。

年を取ってくるとまず、いろんな形で現れて来ます。
外見からですと、なんとなくお尻が小さくなった(お尻の筋肉が落ちて細くなった)
口の周りの毛が白くなって来た(顔の毛も)
目の黒目が白くなって来た(視覚、聴覚、臭覚の順番に衰えるのが一般的)
なんとなく動きが鈍くなって来た
まあそんなとこですか。
でもそこまでは年を取ったらみんなそうなんですよね。
痴呆はそこから先です。

部屋の角まで歩いて行って、そこから先へいつまでも真っ直ぐに行こうとする。
つまり方向転換が出来ないんですね。

昼と夜が逆転してしまう。
昼はずっと寝てて、夜になるとうろうろと動き回る。

若い頃あまり鳴かなかった子が甲高い声でよく鳴く。

いくら食べてももっとくれとせがむ。
これは若い子でもありますが?

少しの音でもビクッとする。
目がはっきりと見えない、音も聞き取れないとなると急に体を触られるとびっくりして噛んでしまったりすることがあります。

方向感覚がおかしくなって同じ所をグルグルと回る。
老齢性の前庭障害になり斜頚(首が曲がってしまう)や眼振(何もしないのに目の玉が左右に又は上下に揺れる)が出る場合もあります。

失禁をしてしまう。

ざっと考えてそんなとこですか。
さて、そこからが大変なんですが、大変と考えない事です。
人間に置き換えて見れば分かります同じなんです。

子犬の時から知っています、いつまでも子供と思っていました、ところが知らぬ間に年齢が逆転してしまいました、そして気付いたら老齢犬になってしまっています。
その子の面倒を看ると言うのは、つまり私たちが親を介護するのと同じなんですね。

十何年一緒に暮らした家族です、しもの世話も当たり前です、夜中に鳴いて近所の迷惑になると思ったら朝まで寝てくれる座薬もあります、グルグルと徘徊して夜中が心配なら子供用のビニールプールを置いておくのもひとつの方法です。
骨と皮だけになった体で寝てますとすぐに じょく創と言って床ずれで皮膚に穴があきます。
一日に何回か体勢を変えてあげましょう、やわらかいマットに寝かせてあげて下さい。
食事が出来ない子なら注射器のポンプで缶詰や水をあげる強制給餌という方法もあります。

そういう子を現在抱えてる方、獣医さんと相談なさってその子にとって今一番良い方法は何か?
一緒に考えてあげましょう。
犬も人間も一緒ですが最後の時は必ず来ます、でもその時がどうあって欲しいかの内容までは選べません、呆けたくないのにそうなってしまうかも分かりません。
つらいですね、でもそれも人生ですね。

ですから自分の犬がそうなった時は思いっきり悔いのないように明るく接してあげましょう。
主治医の先生に相談して下さい、まだまだアイデアがつまっていると思いますよ。

9歳になりました、あと10年は無理かな?
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京都府の美山にある大野ダム
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ぼくはひたすら寝るだけです、長生きしそうです、はい。
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わたしは来春で13歳です、でもくろぐろでつやつや、まだまだがんばります!
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