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獣医師の独り言

07年4月に大阪、箕面で往診専門の獣医師として開業しました、と言っても若くはないです、遅れてきた獣医師ですから。 そんな私が日々の診療でのあれこれを日記に綴って書いてみました。

汎白血球減少症 

汎白血球減少症(はんはっけっきゅうげんしょうしょう)。


俗にパンロイコなんて言いますね、これはネコさんの病気です。
子犬でよく知られてるパルボウィルスのネコ版です、それに感染することで発症します、やはり子猫に多いです。
元気がなくなり、食欲もなくなります、そして胆汁の色、つまり黄緑色の液体を吐くようになります。
下痢、血便もよく見られます、そして一番の著名な特徴、これは獣医さんに血液を見てもらわないと分からないんですが、白血球の数がめちゃくちゃ減ってきます。
正常なネコなら8、000~15,000くらいなのが、百の単位にまで少なくなります。

このウィルスはとても感染力が強く、便に排泄されます、ですからまだワクチンを接種していない子猫をむやみに外で遊ばしていると、感染の機会にさらされるってことです。
のらねこのうんちをふんづけることで人間が運ぶことだってありえます。

人間の子供の場合でもそうですが、子犬や子猫も下痢や嘔吐が続くと、あっと言うまに脱水の状態になってしまいます、獣医さんで充分に輸液をしてもらいます。
体力、免疫力の強い子は一週間くらいで下痢がおさまってきますが、そうでない子はだめになる場合も充分にあります。

生まれた子は出来る限りお母さんの初乳を飲まし、外気には触れさせず、生後2ヶ月でワクチンを打つこと、そして3週間後にもう一度追加のワクチンを打つ、あとは1年毎の追加ワクチンをしていけばほぼ完璧です。
成人式をめざしてがんばりましょう!

箱入りむすこ!
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みずあそび大好き!(ひあそびよりいいか)
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どアップ!
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肥満細胞腫 

今日は日頃あんまり聞かない病気について分かりやすく簡単に説明をしてみたいと思います。

肥満細胞腫

漢字から想像すると なにか太りすぎてなっちゃう病気、あんまり悪性度を感じさせない気がしますが、実際はとても悪性度の高い腫瘍なんです。

犬には元から肥満細胞と言われる細胞があります、それが腫瘍化してしまうんですね。
内臓に発生することもありますが、大方は皮膚に発生することが多いです。
直径一センチくらいのそれこそ「すわりだこ」みたいに見えるものがあります(特に四肢に出来やすい)しょっちゅう触ってないとなかなか発見出来ません。

細胞診と言ってそのものに直接針を刺して吸引して、その針の中に入った細胞を検査センターに送って病理の専門の獣医に診断を仰ぐといった方法があります。
それで確実に肥満細胞腫と言うことが判明したなら、充分なマージンを取ってのオペになります。
マージンは3センチと言われてますので、全体で直径6センチの皮膚がなくなるわけですね。
でもその腫瘍が始めから3センチくらいあれば、全体で9センチになります。

背中や、お腹なんかで、皮膚が充分余っていて寄せる事が出来る場所ならラッキーなんですが、大体四肢に出来やすい事が多いので皮膚が足りません、それが大変なんです。
前進皮弁と言って、続きの皮膚をわざわざ切って引っ張ってきてその部分を覆ってしまう方法や、そのほかにいろんな外科的な移植の方法があり、結構な手術になります。

オペが終わってその組織の病理診断で肥満細胞腫のグレードが帰ってきます、そしてそのグレードによって、又、その腫瘍が取りきれているかどうかで、その後の治療の方針が決まります、と言うか決めなくてはなりません。
なんらかの内服を続けないといけないか、放射線まで考えなくてはならないか、とりあえずレントゲンを取っておいて様子をみてあとは定期的にレントゲンで再発の有無を確認していくか。

ざっとこんな病気です、なりたくないですよね、でも何時自分のワンちゃんを襲うか分かりません。
とにかくいつも言ってますが毎日体を触りまくることです、ブラッシングです、それで早期発見、早期治療です、これしかありません。
そうそう忘れてました、これはネコちゃんにも発生します、が、ネコちゃんは悪性度が非常に低いんです、と言ってもやはり早期発見に限ります。
どうかみなさん気をつけてあげて下さい。

うちのラヴの背中の腫瘤さいわいにも毛芽腫(以前の基底細胞腫)との病理診断で安心しました、良性です、抜糸が済んであとは日にち薬、ひたすら寝てます。
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熱中症 

9月と言うのに熱中症の話題で恐縮です。
今朝、てつの散歩で何時も行く公園でのはなしです。

ひと月に一度くらい逢うボーダーコリーがいるんですが、今朝は奥さんだけでワンちゃんがいません、
聞くと8月の初めに亡くなったって言うんです。
とても熱い一日におばあちゃんの家から5キロくらいの自分の家まで自転車で走ったそうです、帰ってからあまりにも息が荒く心配で近くの獣医さんに連れて行ったら熱中症でこれは手遅れでしょうって言われ、そしてその通り息を引き取ったって言うんです。

まだ5歳の元気なおまけにボーダーコリーですからね、ちょっと考えられないんですが、でも考えてみれば今の室内犬はみんなエアコンの世界に慣れてしまってそれでも熱いと玄関のタイルや、お風呂のタイルで寝ている状態です、そこのおうちではボーダーコリーだからと言ってアジリティーをやったりとかはしてなくて、普通の愛玩犬として飼ってたそうです。

まあボーダーコリーじゃなくてもみんな言えることですが、犬にも環境に対する順応性はもちろんあります、しかも人間より高いでしょう、逆にエアコンの冷暖房に対しての順応性もあるんですよ。
だから素敵な環境になれてしまったワンちゃんは、急に過酷な条件のもとに放り出されるとそれこそ順応が出来なくなるんでしょうね。
外で飼っていた昔の犬ならおそらくそれくらいの暑さなら順応出来たと思います。

少し過保護気味のお母さん、そう、あなたのことですよ、良かれと思ってやってることが逆にワンちゃんの命を削ってることになってるかも・・・・・
人間の子供も一緒ですが、ある程度きびしくすることも大切かもしれません。



直径20センチはあろうかと思うくらいのアメリカン芙蓉の花二色
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ちょっとめずらしい黄色のアブチロン
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トイレで居座るラヴ、先ほどのアブチロンの内側です。
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